定期的に実施しているモチベーションサーベイでいつも必ず出てくるのがこの2つです。(どこでもそうかもしれませんが)
・ 自社における自分の評価や給与水準が、役割に照らして妥当であること
・ 自社における休日・休暇や就業時間の状況に納得できること
今日はその就業時間について書きたいと思います。
就業時間については、過去はかなりひどい状態でした。日が変わるまで残業なんてのも多々ありました。
そこから月日を経て、世の中や業界の変化もあって自社もかなり改善してきました。
しかし今でも事業部別、部署別によってばらつきはありますが、まだまだ課題は山積みだと思っています。
そこで、卸売事業部においては、就業時間の約27,000時間/年を【RPA】や【IT】などを活用して削減していくプロジェクトが始動しています。
実際にはかなり効率化につながり、現場のメンバーが働きやすくなる為の取り組みなんですが、
「そんなことやってる時間は無いです」
「また、なんか新しい事やるんですか?もう限界です」
「今までのやり方で慣れてるんで変えたくないです」
こんな意見が出てきます。現場のリーダーたちも同様の事を言ってしまっており、改革が思ったように進んでいないのが現実です。
そんな時に木こりの話を聞きました。
木こりの話
ある木こりが、がんばって木を切っている。通りがかった旅人がその様子を眺めていたが、斧を振るう勢いのわりに、なかなか木が切れていない。見ると木こりの使っている斧が刃こぼれしているようなので、旅人は言った「斧を研いだほうがいいのでは?」すると、木こりは言った。「わかっちゃいるんだけどね、木を切るのに忙しくて、それどころじゃないよ」
現実は
すでに忙しくて手が回っていない状況でさらに斧を研ぐためには、どこかで無理をしなければいけないというのは、否定できません。
そうでなければ、「何かをやめる」というのもひとつの手です。
今やっている仕事や作業に優先順位を付けて、本当にやらないとまずいもの以外はいったん止めてしまうという、思い切った判断が必要になるかもしれません。
これはひとえにリーダーが強い覚悟や信念を持って取り組めるかどうか?
もし「斧を研がなければまずい」と気がついているのならば、どこかでエイヤっと踏ん張って、がんばって何かを変えてみませんか?
そうでなければ、時代の変化に追随できなくなり、相対的な斧の刃こぼれはどんどん進んでいってしまいます。
切っても切ってもいつまでも切れない。。。(´;ω;`)
ちゃんと斧を研げば、今「忙しい」「大変だ」と思っている人も、もっと楽しく仕事をできるようになるんじゃないかと思っています。
勢いやその場限りの対策ではなく、本質の改善が無ければモチベーションなど長続きしない。
まずは、このことをリーダーが自覚することがはじめの一歩かもしれませんね。
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