人やものごとは、一つのことにあらわれた結果を見るだけで、
他のすべてのことについても推し量ることができる。
一つの小さな事柄における傾向が全体についてもあてはまること。
私は大学を卒業してから5年間、T社という住宅資材メーカーに勤めておりました。入社後に私が配属されたのは、全国の売上(約600憶円)の半分近くを上げている関東支店(東京都杉並区)でした。
ある日、私の後輩(2浪していたので実は同い年)Hくんが社用車のカローラバンをぶつけてへこませてしまいました。
※彼は運転が劇的に下手で何度も事故をしていました。
そして彼は直属の上司に「ぶつけてしまいましたー」とヘラヘラ笑いながら報告したのです。
それを聞いた上司は「てめーふざけてんのか?反省しているのか?会社から借りてる車なんだぞ!」と烈火のごとく怒りました。
もちろん事故をしてしまうこと自体は避けられないケースもありますし、身体が無事なのが一番です。
たかが車されど車。
小さな事故の積み重ねが大事故につながる。
借りている車なんだという認識を忘れないこと、そしてやってしまったことを真摯に受け止めて反省する。
その当たり前のことを伝えたかったのだと思います。
そして、それを流さずにその場でしっかり伝えらることがリーダーなんだと認識しました。
まさに【一時が万事】につながる
小さなことかもしれませんが、小さなことの積み重ねが文化や風土を醸成すると思っています。
有名な神社や立派な教会に行った時、その中に入った瞬間、ちょっと背筋が伸びるような独特の緊張感やオーラ、気のようなものを感じますよね。
そういったところは隅々まで掃除、整理整頓など小さなことかもしれませんが徹底されています。
ちょっとスピリチュアルですが、同じようにキレイな事務所、キレイなショールームにはお客様が集まってくる。汚い、へこんでいる車には事故が寄ってくる。
ここでもう一度、自分の身の回りを見てみましょう。
- トイレットペーパーの芯が置きっぱなしになっていませんか?
- トイレは汚くないですか?
- 会社の敷地内にゴミは落ちていませんか?
- 雑草がボーボーになっていませんか?
- 観葉植物や花は枯れたままになっていませんか?
- あちこちに蜘蛛の巣が張っていませんか?
- 神棚等にほこりがつもっていませんか?
- 社用車はキレイですか?
- 社用車はぶつけたままになっていませんか?
- 社用車からたばこのポイ捨てしてませんか?
- 挨拶はきちんとしていますか?
- お客様が不快になるような事務所(SR)になっていませんか?‥等
- 自分の身だしなみはきちんとしていますか?
- 靴はかかとを踏んでいませんか?
- これらを見て見ぬ振りしていませんか??誰かがやってくれる??
これらは全て決して難しいことではありません。
これらに気がつく感性があり、それを行動に移せればどれもとても簡単な事です。こんな簡単なことすらできないのに、目標数字を達成するであったり、理念やビジョン達成などの難しいことなど絶対にできないと思っています。
【一事が万事】
まずは自分の気づく感性を上げて、身の回りをよく見直して「気」のめぐりを良くして、それが皆で当たり前にできる文化・風土にしていきましょう。
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